パッシブタウン3街区 K棟
LEED for Homesの最高ランクである
「プラチナ認証」を取得
YKK不動産株式会社(本社:東京都千代田区神田和泉町1)は、「パッシブタウン3街区 K棟」において、日本初のLEED for Homes : 住宅版の最高ランクである「プラチナ認証」を2017年10月に取得しました。
LEED for Homes (※)では、エネルギーの他に敷地、水、資材、室内環境が計画および工事中を通して評価され、それら評価項目をグリーンレーター、エネルギーレーターが現地確認を行ないます。「パッシブタウン3街区 K棟」では、敷地、水、エネルギーで高得点を取得し、以下の特徴とビル全体を挙げた積極的な取り組みが評価されました。
- 敷地
- 既開発地(既存建物利用)、近隣の生活利便施設の豊富さに基づく敷地選定。地場の生態系に則した外構緑化、屋上緑化と憩いのスペースの確保。
- 水
- 節水型衛生器具(3.8L床置大便器、シャワー、洗面水栓)の採用。地域の特性に基づいたランドスケープ計画。
- エネルギー
- パッシブハウス基準の高性能な外皮(高気密、高断熱)外皮性能による空調の負荷低減+高効率全熱交換器の採用
- 資材
- 既存建物の積極的利用 (ライフサイクルコストに配慮)800km以内で材料採取された地場材の使用。建設廃棄物の管理。
- 室内環境
- 汚染物質を残さない内装工事管理。換気設備のコミッショニング。
パッシブタウン3街区 K棟の概要
- 建築主 / YKK不動産株式会社
- 設計・監理 / キーアーキテクツ
- 所在地 / 富山県黒部市三日市茅堂 4016-1
- 竣工 / 2017年6月
- 延床面積 / 979.77㎡
- 構造 / 鉄筋コンクリート造
LEEDについて
LEEDは、米国グリーンビルディング協議会が主宰する建物環境性能評価指標です。環境先進企業の環境ブランディングの指標や環境不動産としての基準等として認識・活用されています。LEED認証を取得する動きは世界的に加速しており、認証取得建物は、米国はもとより中東やアジアなど約70の国や地域に所在し、現在、認証取得に取り組んでいる物件の所在は130以上の国や地域に及びます。
LEED審査について
LEED for Homesの審査は、クレジットと呼ばれる要求条件ごとに申請書式に必要事項を記入し、添付資料と共にオンラインで申請機関であるGBCI(Green Building Certification Institute)に申請します。加点点数により、認定(Certified、45点以上)、シルバー(60点以上)、ゴールド(75点以上)、プラチナ(90点以上)の称号がそれぞれ付与されます。(全体136点)審査部門にはテナントビル(Core&Shell)部門の他に、新築(New Construction)、既存建物運用(Existing Building Operation & Maintenance)、学校(School)、小売店(Retail)、病院(Healthcare)、地域開発(Neighborhood & Development)、インテリア(Commercial Interior)があります。
(※) LEED (Leadership in Energy & Environmental Design): 米国グリーンビルディング協会(USGBC)が開発・運用する環境に配慮した建物やエリア開発の認証システム。加点方式で得点に応じてCertified、Silver、Gold、Platinumの4段階に分類。今回は、その最高ランクPlatinum(プラチナ)認証の取得となる。